基本的に世界設定は変えていません。しかし、細部でかなり勝手に設定を拵えています。 そりゃもう色々と。 特に、魔族と世界の関わりについて、勝手に妄想を広げてみました。 ■世界と魔族 魔族の持つ力、すなわち魔力は、自然を成り立たせる要素(私的には精霊)との契約に よって得られます。どの要素と契約できるかは、その魔族の魂の資質によって異なります。 (と、この辺りは大体原作通りかと) 魔王は全ての要素、精霊を支配する事ができます。すなわち魔王とは、精霊の王でもあります。 かつて魔族(と呼ばれる前の彼等)が世界の支配権を人間に奪われ、逐われた時、精霊達は王を なくしました。人間達は彼等を「魔」であり「悪」であるとすることによって、自分達の行為を 正当化しますが、自然を司る王をなくした世界は、少しづつ壊れていきます。 人間達の神官や法術師達は、延々それが邪悪の化身であり、暗黒の主である魔王と魔族の行ない で あるとしてきましたが、やがてその真実を知ります。しかし時既に遅く、彼等の力では世界の 崩壊を遅らせるのがやっと。魔族、特に魔王の力を得ない限り、人間達には未来がありません。 しかしそれを公にすれば、世界を滅ぼそうとしている「悪」は、すなわち自分達人間である事を 認めなくてはなりません。世界の支配者が人間であるとしたままで魔王の力を得るため、様々な 隠謀が人間達の中で錬られ、実行されていきます。 また同時に、数は少ないですが、魔族との関係を修復して、共存することで世界を救おう、その ためには古くからの過ちを正そうとする人達もいます。 ■異世界と地球界 地球と異世界の魔族は、もともと同一種族でした。彼等がかつて人間に逐われた時、その世界に 残る者(眞王たちです)と、次元を渡っていくつかの異世界に新しい生き方を求める者とに分かれ、 それぞれ旅立ったのです。その内、時間軸が同じだった地球界だけが、もとの世界、すなわち眞魔国 の魔族たちと繋がりをもてるようになりました。 繋がりはもったものの、彼等はそれぞれの世界を保つため、次元の通路を互いに監視することと しました。現在から約1000年前の事です。 時が過ぎると共に、地球上にも異世界にも様々な場所に次元の通路が存在する事が判明し、それと同時 に各国に通路の監視団体、通称「委員会」が創立されていきます。 委員会は、紛れ込んできた異世界人の身柄の拘束もあり得る事から、逮捕権をもつ組織、アメリカなら FBI、日本なら警察(独自の捜査権を持つ警察庁国家公安)内に存在します。 しかし異世界では眞魔国以外に委員会はありません。そのため機動性に欠けています。 ちなみに、委員会が護るのはそれぞれの「世界」であり、「人間(魔族)」でも「人権」でもありません。 渋谷勝馬氏も、有利も村田健も、日本においてはもちろん公安の協力者です。 |