流れいく花色の風・4

「……って、ポーシャさんが仰って下さってるんですけど」
「ごゆっくりなさるんでしょう? ぜひそうして下さいな」
 ハッと物思いから覚めてみたら、目の前に母さんと女将さん風奥さんが並んで座って、何か話していた。
「早泊まりのつもりでしたからね、時間的にはちょうどいいかもしれません」
「そっかー。んでも、俺たちも一緒でいいの? お部屋、空いてますか?」
「ええ、大丈夫。私もルシールさんともっとお話したいですし」
「私も、ポーシャさんに色々教わりたいですわ」
 ルシールってのは、母さんの名前だ。てことは、ポーシャさんっていうのが、女将さん風奥さんの名前なんだろう。
「んじゃ、決まり! 今日はポーシャさんのお宿でお泊りだねっ。ねえねえ、その街の名物って何? 美味しいもの、ある?」
 いつの間にか、話がどんどん先へ進んでいた。

「……さあて、そろそろ出発しますよー」
 御者さんがそう声を上げ、馬が揃ってゆっくり足を踏み出した時。
「すみませんッ! 待って、待って下さい! 乗りまーす!!」
 振り返ると、広場の向こうから女の子─私と同年代の─が3人、懸命に駆けてくるところだった。中の一人が、こちらにぶんぶんと手を振っている。
「すっ、済みません…」
 肩で息をしながら、3人が乗り込んできた。やっぱり私と同年代、15歳から17、8歳くらいかな? あ、でも魔族だから分からないけど。あ、でもユーリは16歳、よね? ……あれ?
 3人─茶色髪でそばかすの女の子と、人間には見ない緑色の髪の子と、そしてたぶん一番年が若そうな、銀髪が腰まで伸びた子─は、空いている席に並んで座ると、私達に向けてぴょこんと頭を下げた。それからちょっと私達を見回して、私を見ると(やっぱり同年代だと思ったのかな)にこっと笑顔を見せてくれて、それからその視線がコンラッドさんに向うと、たちまち真っ赤になってお互いの肩を叩き合い(素敵な人と一緒になれて、やったー幸せーって言いたいんだろうな)、最後にユーリを見ると、びっくりしたように眼を瞠ってますます真っ赤になって、それから恥ずかしそうに俯いてしまった。……奇麗すぎるんだよね、ユーリは。私はだいぶ慣れたけど。朝一番に見ると、ちょっとくらっとするくらいで。

 馬車は軽快に街道を走り始めた。
「…じゃあ、私がお茶を淹れましょうね」
 郊外に差し掛かったところで、母さんが腰を上げた。……ホントに復活したなあ、母さんは。追いつけない父さんは、どこかしょぼんとしてみえる。
 女の子達は一人が代表して飴湯を注文し、私は今度は香草茶を貰うことにした。ユーリはまたも飴湯で、コンラッドさんから、お湯を飲み干すまで干し果物を食べないようにと釘を刺されている。
 皆揃ってお茶を飲んでると、お喋りも自然と弾んでくる。
「…だから私達、つきそいなんです、この子の」
 一番年長らしい緑の髪の子が、3人の真中にいる銀髪の子に微笑んだ。もう一人の茶色髪の子も、にこにこしながら頷いている。
「私達、前の戦争で親をなくして…同じ施設で暮らしてきたんです。もう施設は出ましたけど。でもずっと仲良くしてて。それで、この子、アリサが」それが銀髪の子の名前だ。「ずっと働きながら勉強してきた竪琴で……今度創設された芸術学校への入学を許されたんです!」
 まるで我が事の様に、緑の髪の子が胸を張って宣言─まさしく宣言、した。アリサは照れくさそうに頬を染めて、でも誇らしげにいっぱいの笑みを浮かべている。
「まあっ、それは凄いわ!!」
 ポーシャさんが、手を叩いて声を上げた。
「大したもんだなー。栄えある一期生だな。おめでとう!」
「おめでとう。眞魔国を代表する芸術家目指してがんばって下さいね」
「すげー。おめでとーっ」
 皆に口々にお祝いされて、アリサはますます顔を真っ赤にし、それから深々と頭を下げた。
「あの。実はアリサは生まれつき口が利けないんです」
「…え?」
 顔を上げたアリサは、それでもにこにこしたままで、辛そうなところは一つもない。
「………治せない、の…?」
 ユーリが痛ましげに眉を寄せて尋ねた。
「生まれつきその機能がないんですって。だからお医者様でもどうしようもなくて。……でも、アリサは平気だって言ってます。ね?」
 コクンと頷いて、アリサは手に大事そうに抱えていた包みを解いた。中から竪琴が現れる。アリサはそれを、指先で弾いた。ポロロ…ン、と弦の澄んだ音がする。そして竪琴を傍らに置くと、バックの中から小さな板とペンを取り出した。何かを書く。
『私はこの竪琴でお話します』
『胸にある気持ちの全部、この弦に託します』
『だから口が利けなくても、辛いことはありません』
 そしてまた、にっこりと笑った。
「……すごいなー……」
 ユーリが感動の面持ちで、呟いた。
「…あの、芸術学校というのは……?」
 おずおずと口を挟んだのは、父さんだった。
「あら、ごめんなさい。お教えもせずに」ポーシャさんが答えた。「魔王陛下のお声掛かりでこの度開校する、芸術専門の学校ですのよ」
 ポーシャさんの話はこうだった。
 眞魔国はもともと軍事国家の色合いが強くて、武人ばかりが尊ばれていた。芸術─絵画や音楽、演劇、伝統芸能に携わる人は、その力がどれほど世に認められ、名を上げようとも、結局は身分の低い芸人扱いされる事が多かったのだそうだ。でも当代魔王陛下が、剣の達人と同じくらい芸術家も尊敬されるべきだと仰ったらしい。そして、眞魔国にはすばらしい芸術がたくさんあり、それを継承発展させ、世界に知らしめることで、魔族への偏見や誤解を解き、魔族がどれほど豊かな感性を持った種族かを広めていくべきだとお考えになったのだ。
「陛下のそのお言葉に、我が国の芸術家たちがどれほど感激したことか。戦ではなく、芸術で人間達に勝利しようとは、さすが我らの偉大な陛下であらせられると、私の街でも皆が口々に陛下を称え申し上げましたのですよ? 世間には、剣を持つより絵筆や楽器を持ちたい若者も大勢いて、彼らはずっと肩身狭くしておりましたからね。ですから、あらゆる分野の芸術家を養成する王立の専門学校が創設されると決まったときには、もの凄い数の志願者が殺到しましたんですよ。学びたいという若者たちはもちろん、己の技術を次へ伝えたいという教師志願者もね」
「学生の競争率は、確かどの学科も100倍近かったはずですね」
「そっ、そんなに……!?」
 コンラッドさんの言葉に、私達は目を剥いた。そして改めてアリサを見た。
 100人に1人の競争に、この子は勝ち抜いたんだ……。
「すご…。あの、ホントに、おめでとう、ございます」
 私の言葉に、アリサは微笑んで頭を下げた。心から素直に、すごいって思える。
「あの、こちらの国で学校に入るには、入学金とか授業料とか、お幾らくらい掛かりますの?」
 母さんがポーシャさんに尋ねた。たぶん、私やニコルのこれからの事が気になったんだと思う。でも、母さんの、人間(というか主婦)として当然の疑問は、ポーシャさん、だけじゃなくてアリサたちも驚かせたみたいだった。
「…そちらのお国では、学校で勉強するのにお金が掛かるんですか?」
「………え……?」
「眞魔国では、教育には、それから医療もですが、お金はいらないんですよ。全部国がみてくれますから」
「そ、そうなんですか!?」
「ええ。個人の学舎や私設の教習所は別ですけどね。教育と医療を受けるのは国民の当然の権利ですし、どちらも国の隅々までいき渡っています。そのほとんどが王立で、全て国家負担で運営されているんですよ。もちろんその分税金は高いのでしょうが、それも私達の生活を良くするためですからね。誰も文句など言いません。何でも来年から、税金の使いみちをきちんと表にして、国民に公表するという案が出ているそうですよ。そうなれば皆、安心してお金を出すことができるというものです」
 視界の隅では、アリサ達がヨザックさんと、時折こちらに視線を送りながら話をしていた。たぶん私達が人間だってコトを話しているんだろう。
「おそらくアリサさんも学校の寮に入るんでしょうが、その場合でも一切費用は掛かりません」
 人間代表、ペロー一家、ただ呆然とため息をつくばかり。きょとんとしているのは、ニコルだけだ。
 お金が払えなくて、ウチの診療所にこれない人もたくさんいた。お金はある時でいいからと、父さんが何も受け取らずに診て上げたときは、誰もが土下座するほど頭を下げてお礼を口にした。ほとんどもう卑屈な程に。
 子供だって大切な働き手だから、学校なんて行ってる暇はどの家にもなかった。お金もなかった。貧しい家の子から学校に来なくなり、私達が村を出るはるか以前に学校の建物は村の集会所になっていた。建物に使われている木も、薪代わりに引っぺがされて、あちこちに穴が開いていた。ああ、本当に。
「………国力が……違いすぎる……」
 父さんが疲れ果てたように、そう呟いた。ぐったりと背凭れに身体を預け、天を仰ぐ。
 教育。医療。そして芸術。あまりにもあまりにも、違いすぎる。父さんの気持ちが、胸に痛い。もうずっと信じていたこと、当然だと思っていたこと、それがちっとも当たり前のことじゃなくて、そしてたぶん正しいことでもなくて。色んなことが父さんの中で、どんどん崩れていく。


 太陽が西に傾こうとする頃、馬車はポーシャさんの街に到着した。
 それまでの村とはやっぱり違う。石造りの建物がたくさん並んだ、賑やかな街だ。その中心には大広場。やっぱり真中には噴水があって、でも屋台はなくて、ぐるりと広場を囲む背の高い建物の1階のほとんどが何かの商店になっていた。
 ポーシャさんの宿屋は、その広場を囲む建物の一つだった。1階は食堂になっている。この辺りでは、一番大きなお店だそうだ。
 宿屋に入ったのは、私達一行と、アリサ達だった。
 長旅は初めてなので、無理をしない旅程を組んできたのだと緑の髪のリンナが言った。茶色髪の子は、エベレットというそうだ。3人は私達の行き先を聞いて、ぜひ途中まで同行させてくれと頼んできた。「人間の世界のことも、勉強のために聞かせて下さい」と言っていたけれど、その視線がちらちらコンラッドさんとユーリを向いていたから、ホントのトコはちょっと違うかもしれない。………ヨザックさんだって、背が高くて、たくましくて、陽気で優しくて、かっこいいのになあ……。まあ、いいんだけど、さ。



「芸術学校の開校式と入学式に、魔王陛下がご臨席なさるそうなんです!」

 夕食の時間。ポーシャさんの宿の1階の食堂で、皆が集まった。少し時間が早いせいか、広い食堂には私達の他、ほんの数組がテーブルを囲んでいるだけだった。
 お部屋は広くて、私達一家で一部屋、ユーリ達も3人で一部屋をもらった。何が驚いたといって、お部屋にお風呂がついている! 教えてもらった取っ手を捻ると、二つの筒からお湯と水がちゃんと流れてきた。それにあの、水が流れるお手洗いも部屋毎についていた。手を洗うための水の筒もちゃんとある。
 水道、というのだと教えてもらった。地面にあの「噴水」と同じように水を通す管が通っていて、それが一軒一軒の家に繋がっているそうだ。一度魔力を与えると、ずっと動きつづける「永久動力」という仕組みが、水を絶え間なく送りつづけているらしい。
 水は透明で、なんの臭いもしなくて、口に含むととっても美味しかった。この水道という仕組みを、眞魔国では国中、どんな田舎でも使えるように、今工事をしている真っ最中なのだそうだ。
 魔族の子供は、水汲みを知らずに済むんだ……。
 何より、私が最初に思ったことがコレだった。村の共同の井戸に、朝、誰より早く行って、何度も何度も桶を放り入れて水を汲み上げる。それが村の子供たちの仕事だ。一家が一日で使える水の量は決められているから、ずるをしないように大人がいつも交代で見張っている。それでもちょっとでも、一滴でも多く我が家へ、と水を汲む。そしてそれを、一雫も零すまいと頑張って、家まで抱えて帰るのだ。大事に、大事に。転ばないように気をつけて。もし転んで水を零してしまったら、もうその日は水を使えない。だから子供たちは皆必死だ。暑い日も、凍えるように冷たい風の日も。一日も欠かさずに。
「こういう事に税金が使われるなら……確かに払いがいもあるだろうなあ……」
 お城の改築だの、戦争だののために使われるよりずっと。
 「水道」から流れる水を見つめながら、父さんがしみじみと呟いた。


 ユーリの提案で、テーブルを幾つかくっつけて、皆で揃って席についた。リンナたち女の子3人は(アリサは二人に引っ張られてたみたいだけど)、素早い動きでユーリとコンラッドさんのお向かいの席を、ちゃっかりしっかり確保していた。 ちなみに、私がヨザックさんの隣に座ったのは、くれぐれも言っとくけど、狙ったワケじゃ決してないから。
 ポーシャさんも一緒に席について、街の話をしながら私達をもてなしてくれた。運ばれるお料理を口にしながら、次々と話題が挙がる中、リンナが芸術学校の式典の話を始めたのだ。
「魔王陛下が? まあ、それはすばらしいですわね!」
「そうなんです! もしかして、陛下のご尊顔を近くで見られる…じゃなくて、えーと、ハイケン、じゃなくて…」
「ご尊顔を拝し奉る栄誉に浴し、とか何とか言ったり言わなかったり?」
 それそれ、と、リンナが、発言したヨザックさんを指さして言った。お行儀悪いわよ、あんた。
「その、ゴソンガンヲハイシタテマツ……なんとか、ができるかもしれないんですよねっ」
「なるほどー。つまりリンナちゃんたちは、それが目的でアリサちゃんについて行く訳なんだな?」
「えー、違いますよお。ねーっ」
「そうですよ! 私達はアリサが心配だから一緒に行くんです! アリサが不自由しないかどうか、ちゃんと確かめてくるんだから!」
 失礼しちゃうわ、と、二人はぷんと横を向いた。ヨザックさんは平気な顔で、にやにやしている。見ると、ユーリもコンラッドさんも彼女達の様子に苦笑してたので、私はちょっとだけホッとした。

 一通りのお食事を頂いて、デザートとお茶を前にそれぞれがのんびり会話を交わしていた頃。ポーシャさんの側に宿の人が近づいて来た。
「すみません、女将さん。あの……」
 そうしてポーシャさんの耳元で何か囁いている。
「まあ、それは…」
 何があったのか、ポーシャさんが立ち上がりかけたその時、食堂の奥の階段を、誰かが慌てて下りてくる足音が響いた。
「……あのっ。あの、すみません! お医者様を早く……!」
 男の人が、宿の人に向って足早にやって来る。
「…ニール先生を……!」
 ポーシャさんが全部言わない先に、宿の人が首を振った。
「ニール先生は出張で、診療所はお休みなんです。隣町の病院まで行かなくちゃ。でも、ちょっと時間が…」
「娘はあんなに痛がってるんです! 馬車になんて乗せられませんよっ。往診に来てもらって下さい!」
「でも、先生を呼びに行って、また戻ってくるとなると、それこそ時間が……」

「お医者さんなら、ここにいるじゃん!」

 食堂に響いたのは、ユーリの声だった。
 皆の視線が一斉にユーリに集まる。
「クィンとニコルのお父さん、お医者さんだよ。ねっ?」
「そうでしたわ! ペローさん、2階のお客様のお嬢さんが、酷く苦しんでるそうなんですの。診て差し上げて下さいな」
「お医者様でいらっしゃいますか!? お願いします、娘がお腹を押さえて酷く痛がってるんです。助けて下さい!!」
 男の人に詰め寄られて、そして皆の視線を浴びて、父さんは見るからにおろおろとしだした。
「…あ、いや、しかし…。私は人間で……魔族の、治療は……」
「病気や怪我の辛さに、人間も魔族もありません」
 コンラッドさんがきっぱりと言った。でも父さんは逃げ道を探すみたいに、顔を左右に向けている。
「人間だろうが魔族だろうが、苦しんでいる人を前に、あなたは医師として何もせずにいられるのですか? こうして娘を助けて欲しいと願う親御さんを、振り捨てることができるのですか?」
 コンラッドさんの言葉も瞳もとっても厳しい。ずっと前だったら、父さんは魔族の治療なんて絶対にしなかっただろう。どんなに苦しんでいても、魔族に触れることすらしなかったに違いない。それが分かっているから、父さんは返事も出来ずに唇を噛み締めている。
「あなた、いつまでぐずぐずしているつもりなんですか!?」
 母さんが、つかつかと近寄ったかと思うと、父さんの腕をしっかり掴んで叱り付けた。
「あなたは医者です。苦しんでいる人を救うのは、あなたの使命ですわ! さあ、行きましょう。やれるだけの事をしなくてどうします? そこのあなた、お部屋に案内してくださいな。ああ、ニコル? 私達のお部屋から、父さんの往診袋を持ってきてちょうだい。あれだけは、母さん持ってきてるのよ。私の麻袋の中にあるわ」
 ぐいぐいと父さんの腕を引っ張って歩きながら、母さんが言った。「分かった!」と返事して、ニコルが駆け出していく。それにしても、ホントにすごいな、母さんは。
「あの! 私、お手伝いします!」
 すっくと立ち上がったのは、リンナだった。さっきまでの雰囲気はなくて、すっごく真面目な顔をしてる。
「ああ、君は癒しの手の…?」
「はい。どういう病気か分からないので、治療は無理ですけど、痛みだけなら和らげる事ができますから」
「リンナは私達の村の診療所で助手もしてます。大丈夫です!」
 エベレットが力強く言った。アリサもうんうんと頷いている。
「じゃあ行ってくれるかな? あの先生も勝手が分からなくて困っているだろうから、助けてあげてね?」
 コンラッドさんににっこりと微笑まれて、リンナは顔を真っ赤にしている。そして、はい! と大きな返事をすると、階段を駆け上がって行った。

 30分もしない内に、父さんが降りて来た。もう顔は、懐かしい頼りがいのあるお医者の顔に戻っている。そしてポーシャさんの側に行くと、眉を寄せて口を開いた。
「…お腹のここの部分に」と、腰の横の方を押さえる。「炎症が起きているんです。この部分を開いて痛んだ部分を切除しなくてはなりません。さもないと、命が……。しかし、それをするには場所と道具と薬が…」
 私の隣でユーリが「モーチョー…」と呟いている。やっぱり魔族語かな?
「分かりました」ポーシャさんは頷くと、すぐに宿の人を呼び寄せた。「役所に走って。診療所を開けてもらいなさい。すぐに患者さんを運ぶから!」





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プラウザよりお戻り下さい。




……まだ続きます。はい。
アリサのボードはアレですね。さっと一拭き何度でも使えますのマジックボード。
この世界に盲腸の手術はアリなのか!? ……は、スルーして下さい。すみません……。