〜〜シブヤ・ユーリ〜〜 ≪経歴≫ 眞魔国第27代魔王にして現王。 xxxx年7月29日生- 在位xxxx年- xxxx年、前王ツェツィリーエの退位により、眞王の詔によって十五歳で第27 代魔王として即位。 王室典範に定める敬称は陛下。 生地はチキュウなる異世界である。 父はシブヤ・ショーマで魔族。母はシブヤ・ミコで人間。つまり人間との混血 となる。 兄弟は五歳上の兄、シブヤ・ショーリ。なお、シブヤ・ショーリはチキュウの 魔王の後継者である。 名前の由来は七月生まれであることから。名付け親はウェラー卿コンラートで ある。 即位と同時に前王ツェツィーリエの三男、フォンビーレフェルト卿ヴォルフラ ムと婚約。 宰相、フォンシュピッツベーグ卿シュトッフェルを解任。新たに前王ツェツィ ーリエの長男、フォンヴォルテール卿グゥエンダルを宰相に据え、 王佐にはフォンクライスト卿ギュンターを任じ、政権の両翼を固めた。 なお、ツェツィーリエの次男、ウェラー卿コンラートは王都の守備隊総司令兼 、魔王の護衛を任じられた。 xxxx年、ヴァン・ダー・ヴィーア島において、失われていた魔剣モルギフを自 ら発見。 この旅程において、カヴァルゲートの元王太子であったヒスクライフ一家を偶 然救助し、両者は以来、深い信頼で結ばれている。 即位直後にフォンシュピッツベーグ卿による反乱があったが、直ちにこれは治 められ、卿は領地に蟄居謹慎となり、血盟城の前宰相色は薄れた。 スヴェレラにおいて失われていた魔笛を自ら発見。その地に魔笛による雨を降 らせ,大地の渇きを癒した。 また、収容所に収監されていた、魔族と関係を持った人間の女性や子供を解放 し、眞魔国へ導き移住させた。(グリーセラ卿ゲーゲンヒューバー の妻ニコラは、この時期に眞魔国に移住している。) xxxx年、廃国ゾラシア皇国の王女、グレタ(当時十歳)を養女とする。彼女は 後にゾラシア=スヴェレラ新王国の初代女王となる。(ゾラシア= スヴェレラ国王の第一王女と魔王陛下との養子縁組制度は彼女を最初とする。) 【→ゾラシア=スヴェレラ女王グレタ】 xxxx年、カロリア領主フリン・ギルビットと同盟を結び、個人的にも友情を築 く。 絶大な信頼を寄せていたウェラー卿コンラートが眞魔国を裏切り、大シマロン に走るという事態が発生し、大きな衝撃を受ける。 しかしこの頃、大賢者であるムラタ・ケンが眞魔国に現れ、王の助言者となる 。 【→大賢者ムラタ・ケン】 大シマロンによる周辺諸国の吸収が始まる。 小シマロン王サラレギーとの直接会見、聖砂国への同行があるものの、信頼を 築くことはできなかったらしい。 周辺の人間の国との同盟が盛んになり、眞魔国派同盟の魁となる。 ウェラー卿コンラートが大シマロンに吸収された小国の反乱勢力を纏め上げ、 反乱を成功させ、帰国する。 ウェラー卿コンラートの裏切り行為は、宰相フォンヴォルテール卿グゥエンダ ルとの共同による、大シマロン秘密工作任務であったことが後に発 表された。 卿は直ちに元の地位に戻され、名誉の回復がなされた。 【→ウェラー卿コン ラート】 xxxx年、フォンビーレフェルト卿ヴォルフラムとの婚約を破棄。卿の次兄、ウ ェラー卿コンラートと婚約を発表。 ウェラー卿コンラートは再び大シマロンの地に入り、大シマロンの残党を一掃 。新連邦を立ち上げ帰国。それに伴い新連邦との同盟が成り、眞魔 国派同盟は大陸規模となる。(ウェラー卿コンラートはこの時、新連邦の王に推 されたが、固辞している。) ウェラー卿コンラートとの婚約披露宴が開かれる。 ≪内政≫ 国民の公共の福祉と、医療と教育の充実が掲げられた。 教育制度の改革。国内の学校がほぼ王立となり、教育は無料と改正され、識字 率の飛躍的向上となった。 医療制度の改革。医師は国家免許制となり、国民の受ける医療は無料と改正さ れた。 教育と医療を全国に普及させ、これらの地域格差が減少した。 王立芸術専門学校創立。(ここからは、著名な竪琴奏者、カローフェン・アリ サなどが輩出されている。) 【→眞魔国における代表的芸術家】 「すぽーつ」の発足。 故国、チキュウのすぽーつである野球を眞魔国に紹介し、王都に初の「ちーむ 」を作り、自らが主催者となった。野球は眞魔国全土のみならず人 間の国にも広く認知されるようになった。 ちーむの増加に伴い、「眞魔国りーぐ」が開催され、これは現在に至るまで、 毎年開催されている。また、第x回大会からは、人間の国のちーむ も参加するようになり、年々参加ちーむは増加している。 野球は眞魔国の国技と定められた。 大賢者は野球に対抗して「サッカー」を紹介し、これの競技人口はいまや野球 に迫るものとなっている。(眞魔国第二国技である。) 人間の国との交流を図るために運動会が実施される予定。 主要街道が大きく整備され、移動の高速化、及び安全性に努めた。 公衆衛生の拡充政策として、上水道、下水道の整備が行われ、それらを末端ま で行き渡らせるため、現在も工事が続いている。 ビーレフェルト領における貿易の不正を摘発。 下水道を利用した汚水処理と、海水の淡水化計画が始まる。 魔王直属行政諮問委員会の創設。 宰相指揮下であるが、フォンカーベルニコフ卿アニシナが正式ではないが長官 のような形となっている。(代表的な委員は、ラドフォード出身 オースターシア・グレイス、ベイルオルドーン王弟ミゲルなどである。) この 部署は血盟城における花形部署である。 メヤスバコの設置。 祭事祭礼いべんと統括企画運営局が創設される。この局は行事全般を取り仕切 る部署であり、行事によってはフォンビーレフェルト卿ヴォルフラ ムが主宰することもある。 軍事国家色を薄め、文化的要素を強めており、それらによる人間の国との融和 を図っている。また、さまざまな技術や知識を人間の国に供出し、 共に生活水準を上げることで争いの種を減らしている。 ≪外政≫ 即位直後に基本方針として、「平和主義」「国民主権」「専守防衛」「不戦」 が掲げられた。また最近では「人間との対等な共存共栄」が重要方 針である。 外国の要人との会見を積極的に行い、前述したように、カヴァルゲートの元王 太子ヒスクライフやカロリア領主フリン、フランシア王アントワー ヌとは個人的にも親しく、特にヒスクライフ家とは家族ぐるみの交流である。( 養女グレタはヒスクライフ家に寄宿し留学していたこともあり、一 女ベアトリスとは親友である。) また、外国の要人との会見には、その国のしきたりによる挨拶を交わすことを 自らに義務付けており、好意的に受け止められている。 新連邦の盟主であるエレノア・バーシモンズとは、ウェラー卿コンラートを通 じ親しくなり、同盟が成った。【→新連邦】 人間の国はユーリ王即位以前から自然の荒廃が続き、これは大地を法力で縛る ことによる精霊の弱体化である可能性を示唆した。 また、眞王廟の巫女をそれらの国に派遣し、精霊と大地の復活が行われている 。現在は新連邦が主であるが、北の小国、ベイルオルドーンでも儀 式の準備が進められている。 ゾラシア=スヴェレラ新王国の地は、以前は砂漠地帯であったが、この復活儀 式により、大陸屈指の穀倉地帯となった。 即位に伴い人間との戦い及びその危機感はほとんど無くなり、大陸全般に平和 と豊かさをもたらしたことは、人間の国でも高く評価されている。 魔族であるがゆえに、国家間の調整、または調停機能を果たす役割を期待さtれ ている。 ≪人物≫ 容姿は黒い瞳、黒い髪、いわゆる双黒である。中背で細身な身体を持ち、髪は 短髪。 魔力は非常に高く、歴代魔王の中でも眞王に次ぐと言われる。(一部では眞王 をしのぐとも言われている。)特に水の精霊との結びつきが強く、 盟約を結んでいる。 大変な美貌であり、俗に「存在する事が奇跡的な程」、ともいわれる。新連邦 の魔族同盟反対派の先鋒であったクォード・エドゥセル・ラダ(新 連邦自治州ラダ・オルド初代統治者。同時に連邦中央政府の首脳)は、この美貌 に魅了され、賛成派に回った。 ただし、自身には美貌であるとの自覚は無いらしく、たまに側近を困惑させて いる。やや小柄であることを気にしているらしく、それらを解消す るために日々努力を重ねているが、あまり成果は現れていない。 男性、女性、いずれの機能も持つ両性具有体である。 聡明で身分の上下にこだわらない公平な精神を持ち、次々と斬新な政策を打ち 出す。また貴族を優遇することは無く、能力のある者は、平民のみ ならず人間からでも取り立てる姿勢を常に示している。 性格は温良で心優しく、情に厚く、正義感が強いと言われる。 家庭的にも誠実で愛情深く、養女グレタは溺愛されて育った。また、婚約者ウ ェラー卿コンラート以外に、愛人は一人もいない。(フォンビーレ フェルト卿ヴォルフラムとの婚約は即位に伴う便宜上の方便であったらしく、両 者は今も良き友人関係である。) 食事の好き嫌いは特に無いようだが、即位直後は故国との食事習慣の違いにか なり途惑っていた様子が確認されている。酒は嗜まず、飲み物では カチュネを好む。 甘いものを案外好み、「シェイナのケーキ」といわれる蜂蜜入りケーキを作っ た料理人にお褒めの言葉を下したことがある。なお、このケーキは 眞魔国日報を通じて王都内外に広まり、現在では大抵のケーキ店が置く、人気商 品の一つとなった。 また、ウェラー卿コンラートが王の故国から持ち込んだ菓子類は、眞魔国でア レンジされている。 風呂好き、温泉好きであり、カーベルニコフ領には行きつけの温泉宿があるら しい。 騎乗する馬は黒馬のアオ。 眞魔国日報、王都日日新聞を愛読。「毒女アニシナ」シリーズ、「ウェラー卿 の大冒険」シリーズなど、軽い読み物も好む。特に「ウェラー卿の 大冒険」シリーズは自らが流行の仕掛け人であるといわれ、血盟城勤務の者は、 魔王自らが貸し出してくれるとも言われている。 眞魔国の軍人が剣の鞘に小物を下げる習慣は、王がフォンヴォルテール卿グゥ エンダルに自分の装飾品を下賜したことが端緒である。 混血であることを即位直後に公表している。 人間の国で育ったため、魔族、人間、混血のいずれにも差別意識が全く無い。 また骨飛族に名を与えるなど、種族にも差別意識が無いらしい。 業績は非常に高く評価されており、また国民すべてを愛する考え方が広く知ら れているため、眞魔国での人気は歴代魔王の中でも随一であり、尊 敬と敬愛を集めている。 また人間との対等な共存共栄を図る姿勢に、周辺諸国の魔族への嫌悪感情や誤 解が薄れ、人間との交流が民間レベルまで爆発的に増加しつつあ る。 いずれにしても眞魔国のみならず、人間の国々においても、最重要人物である ことは広く認識されている。 プラウザよりお戻り下さい。
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